ペース傾向は比較的バラバラでRPCI46~54まで幅広く平均的にはRPCI52前後になることが多いように見える。 レースタイムも1分31秒5~1分33秒3まで幅広く、例年では1分32秒5前後になることが多い。 向こう正面の上り坂でペースが落ちた後、3コーナーの下り坂からペースが上がり続け4Fの長い持続勝負になり易い。
通常は5~8番手くらいからの競馬で先行~差し馬に展開が向き易い。 上りの速い馬が馬券に絡む確率は比較的低めだけれど、去年のナミュールのように最後方からでも届くケースも多い(2023年、2017年、2014年、2013年) 上り3Fで33秒前半の脚が使えると馬券に絡み易い。 逃げ馬はほどんど馬券に絡むケースがなく、2016年のミッキーアイル(1着)のみ。
ローテーションで目立つのは天皇賞、安田記念、スプリンターズSのGI活躍馬か富士Sの1着馬。 今年の該当馬は安田記念2着のナミュールと富士Sの勝馬ジュンブロッサムの2頭のみ。 2020年、2021年のグランアレグリアの連覇を筆頭にペルシアンナイト(2017年1着、2018年2着)フィエロ(2014年、2015年2着)、 イスラボニータ(2015年3着、2016年2着)などお替りするケースが多く見られ、得意不得意が分かれるレースのように思える。 去年の勝馬のナミュールはこちらにも該当し、2着馬ソウルラッシュ(前走富士S2着、前々走安田記念3着)も安定度では負けてない。
数値の信頼度はやや低め。ここ6~7年くらいはA値やNSA値、TSA値、SA値辺りが良さそう。 数値が低いので、能力値よりも京都や距離、枠順、展開などによる影響のほうが大きな要因になりそう。 今年数値で目立つのはTSA値・NSA値・S値が1位でSA値2位、A値・SP値が3位のソウルラッシュ。 続いてA値・SP値1位、TSA値2位、NSA値・AG値3位のブレイディヴェーグ。 同程度にAG値1位、A値・TSA値・NSA値2位、S値3位のジュンブロッサム辺り。
前走は11か月ぶりのレースで府中牝馬Sを上り3F32秒8、A値68のSA値136と高い数値で勝利。 休み明けの万全ではない状態のレースでこの末脚で勝っていて能力は非常に高く、状態を上げている今回は前走以上に高い数値で走れそう。 京都は去年のエリザベス女王杯の1着実績があるものの、本来の数値よりは低かった点はやや不安材料ではある。(唯一上り最速ではないレース) マイルも初挑戦だけれど、末脚のスピードを見る感じでは全く問題なさそう。
前走富士Sで10番手からの競馬で上がり3F33秒1、A値66のSA値132でソウルラッシュに0.1秒差、上り3Fでは0.2秒差で勝利している。 2023年以降、重馬場以上での道悪で馬券外になっていない安定さがある。 前からでも後ろからでも行ける自在性もあり、上り3Fでは高い頻度で32秒台で走れる速い脚もある。 レコードタイム勝利が2度あり、S値65を超える速いレースタイムで5戦5勝と全て勝利していて実績は見劣りするものの今回のメンバーでも勝ち負けになりそう。
前走は安田記念で13番手と後方からの競馬で上り3F32秒9、A値66でSA値136と高い数値でロマンチックウォリアーに0.1秒差の2着。 ソウルラッシュにはタイム差なしで先着していて、上り3Fのタイムではソウルラッシュを0.2秒上回っている。 去年のマイルCSでもソウルラッシュにはタイム差なしで勝利していて、この2頭の能力は拮抗しているように思う。 鞍上はC.デムーロ騎手に乗り変わり万全の態勢。
前走は富士Sに出走し8番手からの競馬で上り3F33秒3、A値65のSA値130と高い数値でジュンブロッサムに0.1秒差の2着。 京都は3戦していて全てGII以上のマイル戦で1-1-1-0と非常に安定した成績を残している。 騎手は団野騎手騎乗。やや力不足感もあるもののソウルラッシュ騎乗時はモレイラ騎手騎乗時の数値とほぼ同じかそれ以上で走れていて問題ない。
欧州から参戦。過去5戦は全てGIで3-2-0-0と非常に優秀な成績。 能力の高さは間違いなく、日本の芝に合うかどうか。 春のマイルGI安田記念は海外勢のロマンチックウォリアーに負けていて、今回も海外勢が勝利なんてストーリーもありえる。
本命◎ |
2ブレイディヴェーグ
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対抗○ |
5ジュンブロッサム
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単穴▲ |
4ナミュール
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連下△ |
11チャリン
13ソウルラッシュ
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