葵S の展開と予想2024年

京都
11R

葵S の展開と予想

1200m 芝 良 🌞

葵ステークスの傾向

ハイペース傾向で1:07.4前後のタイム

スタート直後の直線では3コーナーまでペースが早く進み、そのままゴールまで1ハロン11秒0~11秒3くらいのペースが続くタフなレース。 リニューアル後初めての葵Sだった2023年のレースでは1:07.1、上がり3Fタイム33秒2の速いタイムでの決着になっている。 京都競馬場の1200m芝のコースレコードタイムは1:06.7で、レコードタイムが出てもおかしくなさそう。 RPCI47~52くらいのハイーペース~平均ペースでの展開になり、どの展開でも息が入ることはなくタイムは1:07.4前後になりそう。

逃げ馬・先行馬が優勢

ここ数年はどちらかというと逃げ・先行馬が勝利しているのが目立つ。 2021,2022年の中京開催を除いた過去8年の葵Sでは逃げ馬が6回馬券に絡んでいる。 馬券に絡んだ24頭のうち最終コーナーの位置が3番手以内につけていた馬が12頭と50%を占め、6番手以内だった馬が20頭と多くが前での競馬。 前から行ける馬が有利になる展開が多く、スタートが苦手な馬は少々厳しい。 上りが早い馬は32秒5前後の末脚が使えるが、後方からだと届かないケースが多く上がり最速馬の勝利は目立たない。

数値はS値・SA値・SP値

数値は弱い相関関係がS値、SA値、SP値辺りに見られる。 スプリントレースなので3種類ともS値が絡むデータが優位になっている。 この数値に加えて前5戦全て逃げ~好位の競馬が出来ている場合は有力になる。

穴馬考察

 ここでは2020年以前の京都開催(良馬場)で馬券に絡んだ人気薄に着目して調査。 単勝人気が二桁の人気薄で入賞した馬は2020年レジェ―ロ(2着)、2019年アスターペガサス(2着)、2016年ワンダフルラッシュ(3着)、 2015年マジックシャトル(3着)、2014年エルカミーノレアル(3着)、2013年カゼニタツライオン(2着)、2012年マイネルアダマス(3着), 2011年サクラベル(2着)の計8頭。 ほぼ毎年1頭は人気薄が来るので、三連複3頭目は人気薄馬を6~7頭選んでおけばいいんじゃないか説。

 これらの馬に良く見られる共通点は1200mで安定した成績でその後1400~1600mで大敗後に葵Sで1200mで戻ってきたパターン。 1200m戦でA値60以上やSA値110以上で好走経験があるタイプや比較的前で進められるタイプ。 2024年の出走予定馬で言うとクリスアーサー、シカゴスティング、アスクワンタイム辺りが該当する。

有力馬診断

10エトヴプレ

前走桜花賞はステレンボッシュに0.3秒差の5着。前々走はフィリーズレビューを勝利していて今回のメンバーでは実績最上位。 京都開催の葵Sでは2019、2020、2023年と3年連続実績最上位が勝利しているのでジンクス的にも良さそう。 SP値100、S値56と最上位、前から進められるタイプと葵Sの傾向的にはぴったり。 SP値も桜花賞、フィリーズレビューの2戦の数値が大きく、A値も60を超える数値で好走できていて能力的にも上位。 騎手は藤岡騎手に戻るが3勝全て藤岡騎手騎乗によるもので相性は良い。 懸念材料は1200m戦での数値の低さで、中京2歳Sのみ数値が高かったけれど4着と負けている。 1400mのフィリーズレビューや1600mの桜花賞で高数値で好走していてマイルくらいが適正距離かも知れない。 京都は初めてだけれど右回りは安定した成績で問題は無さそう。

ガロンヌ

数値はそこそこでどちらかというとA値が高めのタイプ。 ここ2戦1400mに距離短縮してから2連勝していて、前走京都の橘Sでは池添騎手が騎乗してS値64の高数値で勝利。 ペアポルックス、アスクワンタイム、ジョーローリットらに先着している。 6番手くらいからの競馬をすることが多く葵Sにはやや不向きな脚質だけれど、ハイペース展開なら勝ち負けになりそうな一頭。 距離短縮で結果が出ていることから、さらに距離短縮の今回は数値に+αが期待できるかも。

13ペアポルックス

前走は橘Sでガロンヌに0.2秒差の2着。 小倉の1200mでは2連勝していて距離は短い方が良さそう。 4戦して全て番手で進めて連対率100%。 上りもA値61~63と早めの末脚が使え安定して馬券に絡めるタイプではないかと睨んている。 数値的には上位メンバーにも引けは取らず、総合的には最上位レベル。

オーキッドロマンス

前走ファルコンSはダノンマッキンリーに0.1秒差の2着。ここ2戦は1400m戦でSA値120台の2着と安定した数値と成績。 1200m戦でのみ勝利していて、1400m戦でも芝では0-2-1-0と好成績で短距離で非常に安定して走れている。 京都は初だけれど、右回りでのスプリント戦で2戦2勝と実績的には一番良い。 数値的には1400mの方が高く1400mの東京が最も得意条件のような気がする。 人気も高めの今回は抑えまで。

× ニコラウス

AG値100、A値1位の63と上がりの数値は高い。 S値やSP値の方が有利なレースではあるけれど、2019年のアウィルアウェイのように馬券に絡む可能性はある。 今年は前から進める馬が非常に多く、前潰れになる可能性も十分にあり後ろから進める馬に有利な展開になった場合はチャンスがありそう。

× 15クリスアーサー

前走はファルコンSで16着と大敗。前々走も重馬場のマーガレットSで6着と負けていて今回はだいぶ人気薄になるのではないかと思う。 その前3戦は全て1200mで中京2歳Sではエトヴプレに0.1秒差で勝っており、その前の福島2歳Sでもエトヴプレにタイム差なしの2着と全く引けを取らない。 穴馬考察で記載した通り、馬券に絡む傾向に当てはまる一頭で実績的にも馬券に絡んでおかしくない。

× 12シカゴスティング

SP値70、SA値は3番目に高い123とボチボチの数値。ここ3戦は阪神の1400~1600m戦で大敗が続いている。 ファンタジーSではカルチャーデイに0.1秒差の3着で唯一の1200m戦のフェニックス賞では相手のレベルが低いながらも0.5秒差で勝利している。 ファンタジーSまではA値も60台で走れていて、1200mに短縮で良い走りが出来るかも? 京都1400mでの数値が最も高く、京都競馬場は合いそうで距離短縮によるプラス補正があれば馬券に絡む可能性もある。 騎手は西村騎手に乗り変わりだが、京都は主戦場で問題なし。

× アスクワンタイム

1400m戦と1600m戦ではあまり良いところなく大敗が多かった。 1200m戦では2-1-0-0と好成績で1200mなら可能性がある。 前走初の京都競馬場で上がり最速の33秒2で走るものの後ろ過ぎて届かず0.6秒差の4着。 後ろからの競馬が続いているが、スプリントレースなら可能性あるかも?

14ナナオ

一番数字が高かったのは京都競馬場のもみじSでA値69のSA値117。前走は阪神のマーガレットSでA値61、S値60。 どちらも重馬場の数値ながら高い数値で勝利していて、距離・京都共に得意条件なように感じる。 クッション値が唯一9を超えた阪神JFで大敗しているので、距離だけの問題なのか馬場なのか判断が難しいところ。 数値的にはS値よりもA値よりな印象。良馬場と外枠がマイナス材料で今回は消し。

管理人による馬券予想

本命◎
10エトヴプレ
対抗○
3ガロンヌ
単穴▲
13ペアポルックス
連下△
6オーキッドロマンス
穴馬×
4ニコラウス
12シカゴスティング
15クリスアーサー