皐月賞の展開と予想2025年

中山
11R

皐月賞の展開と予想

2000m 芝 良 🌞

皐月賞の傾向

展開はとても読みづらい。ややスローペースで1分57台のレースになりそう

近年のトレンドはRPCI46~47のややハイペースが多かったけれど良馬場でハイペースだったのはレコードタイムだった2024年だけで、良馬場の時はRPCI53のややスローペースになることが多い。 今年は皐月賞としては初めてCコースが使われることもあり、展開はかなり読みづらいレースとなりそう。 土曜日の芝レースではS値65A値65を超えるようなレースが非常に多くかなりの高速馬場となっていそうで、レコード勝利しているようなハイスピード歓迎なタイプが相性良さそう。 上り3Fでも32秒台のタイムが出ていて、例年とはかなり違った皐月賞になりそうな気がする。 今年ペースで鍵を握りそうなのは逃げ馬のジーティーアダマンと大まくりを見せてきているファウストラーゼン。 ジーティーアダマンは前走スミレSで逃げて2分11秒1のかなり速いタイムで勝利していて、このタイムがかなり優秀。 前走同様の走りが出来るとハイスピードなスローペースの消耗戦に持ち込むことが出来るので、予想ではRPCI53のややスローペースで1分57秒前半の勝負になる。 ファウストラーゼンは前走弥生賞とホープフルSで3コーナーから大まくりで好走が続いているけれど、タイムが速すぎる時に捲れるかどうか。

ローテーションは共同通信杯組が目立つ

ローテーションでは共同通信杯からの出走が非常に目立ち、同レース2着までの馬が過去14年で7勝と半数を占める。 次いで弥生賞、ホープフルS、スプリングSの1着馬が活躍している。 今年の出走馬では共同通信杯1着のマスカレードボールと2着馬のカラマティアノス。 弥生賞1着馬のファウストラーゼン、ホープフルS1着馬のクロワデュノール、スプリングS1着馬のピコチャンブラック。 上記以外でも(当然な気もするけれど)重賞勝ち馬は毎年好走馬が目立つ。

良馬場時はPCI3が55前後で上り3F34秒台のスタミナ勝負。3~7番手が有利だが後ろからでも届く

2019年~2023年まで上がり3Fで速い馬が目立っているけれど、良馬場で見るとそこまで多くない。 1~2番手で馬券に絡んだのはタイトルホルダーとキタサンブラック、ジェネラーレウーノくらいで比較的少なく3~7番手の好位~中団やや前くらいが安定していそう。 レコードタイムだった去年を除くと、良馬場時はPCI3が55前後になることが多く、後傾ラップになりやすい。 今年は極端に後ろから進めるようなタイプもいないので、逃げ馬が少ないけれどポジション争いは激しくなりそう。

有力馬診断

10クロワデュノール

今年はかなりの1強ムード。3戦3勝の2歳王者だけれど、特筆するべきは3戦がそれぞれ異なる勝ち方なところじゃないかと思う。 新馬戦は2番手からの競馬で5F11秒台の持続スピード力を見せつけて勝利。 東スポ杯2歳Sでは2~3番手からの競馬で上り3Fの勝負になり上り3F33秒3の瞬発力で勝利。 ホープフルSでは7番手からの競馬で3コーナーから徐々にポジションを上げて5Fの持続力での勝利している。 数値で言うとずば抜けたものではないので数値での絶対王者感はないのだけれど安定感は抜群。 S値が60を超えるような速いタイムでのレース経験が無いので、タイムが速くなってどうか。 ホープフルSを勝利した3戦3勝馬はコントレイル、サートゥルナーリア、レイデオロと3頭いて、2-0-0-1と成績も良い。

キングスコール

前走は重馬場で7か月ぶりのスプリングSで出遅れ、落鉄して3着、新馬戦は太め残しでパドックで放馬してレコード勝利と話題に事欠かない。 瞬発力があるタイプではなさそうなので、速いレースタイムの消耗戦になる可能性が高そうで展開が向くのではないかと思う。 テンの速さがあるので、スタートの出遅れが無く前から行ければ内から行けて展開は向く。 仮にファウストラーゼンが3~4コーナーで捲ってくると新馬戦で見られたような勝負強さが見られてなお展開が向きそうな気がする。

ジーティーアダマン

前走はすみれSで逃げて勝利。阪神2200mで2分11秒0はかなり優秀なタイムで3歳馬では過去最速値となりS値は66だった。 イクイノックスの宝塚記念が2分11秒2で、2分10秒台で走っている馬を見るとドウデュース、クロノジェネシス、オルフェーヴル、ラヴズオンリーユー、ブエナビスタ、ラッキーライラックなど凄いメンバー達が揃っている。 歴代のGI馬級のタイムで勝っているところを見ると、逃げ馬の活躍が少ない皐月賞でも可能性は十分ある。

エリキング

クロワデュノールと同じく3戦3勝。11月以来の出走で少し間が空いている点が懸念視されてる。 A値が62~70と非常に高く、数値では一番目立っている。 3戦全てレースタイムが遅く、瞬発力勝負だったのでどうかな?と思ったのだけれど、去年の勝馬ジャスティンミラノも同じタイプだった。 能力は高い馬なのでここで1着になっても全然不思議ではない。

15ヴィンセンシオ

前走は稍重の弥生賞で逃げて途中3コーナーでファウストラーゼンに捲られてそのまま2着。 よく言えば捲られてもしっかり折り合って直線差しに行くような勝ちパターンに持って行っていた。 葉牡丹賞ではレコードタイムで勝利していて、速いタイムが予想される今回の方が前走より良いところが出るんじゃないかと思う。 かなり優等生なタイプに見え、大崩れしないタイプじゃないかと思う。

ジョバンニ

前走若葉Sを3番手からの競馬で勝利。様々な競馬場、強敵相手に連対率100%と経験値はかなり高い。 どの条件でもどのポジションでも、誰が相手でも安定して馬券に絡んでいて、上り3Fの速さも優秀で安定感は非常に高い。 A値60~70が5戦中4回と数値も高く侮れない一頭。

マスカレードボール

前走共同通信杯で3番手からの競馬で勝利。 ホープフルS以外は勝利していて、東京・新潟の長い直線が得意なタイプのようには見える。 ただ、共同通信杯では終始11秒台で走る持続力を見せて勝利していて、持続力勝負も全然やれそう。

16サトノシャイニング

前走は稍重のきさらぎ賞で6番手からの競馬で上り最速35秒1の末脚で勝利。 2走前は東スポ杯2歳Sで逃げてクロワデュノールに0.1秒差の2着。 エリキングと同様に3戦とも足を溜めての直線勝負で勝ち負けしている印象で、持続力勝負になるとどうか。

× 14カラマティアノス

勝ち上がりまでに少し時間がかかったけれど、馬券内を外したことはない安定さがある。 5戦のうち3回はA値62以上で走れていて、どのコースでも走れているし相手なりに走れるタイプのように見える。

管理人による馬券予想

本命◎
10クロワデュノール
対抗○
3キングスコール
単穴▲
8ジーティーアダマン
連下△
2エリキング
5ジョバンニ
6マスカレードボール
15ヴィンセンシオ
16サトノシャイニング
穴馬×
14カラマティアノス