スプリングSの展開と予想2025年

中山
11R

スプリングSの展開と予想

1800m 芝 稍重 ☔

スプリングステークスの傾向

RPCI49くらいの平均ペース~ややハイペースくらいの予想。天気・馬場状態に注意

ペース傾向はややハイペースから超スローペースまで幅広く、その年によって違いが見られる。 道悪時の3回ではRPCI46~53くらいのハイペース~平均ペースくらいで収まっている。 今年は前から行きそうな馬が多く、ややハイペースよりになる想定。 土曜日の夜から雨が続く予報で、馬場状態は稍重から重くらいになりそう。 2023年のスプリングSが前から行く馬が多く重馬場だったレースで展開の参考になるかも知れない。 こ2023年のレースは1着ベラジオオペラ、2着ホウオウビスケッツと今から振り返って見てみると順当な着順だった。

勝馬は上り最速馬が目立つ。後のGI馬も多い

2009年以降の15回のスプリングSの勝利馬を見てみると、勝利馬は上り最速馬の活躍が目立ちます。 ポジションは3~6番手くらいからで上りの速い馬が良い。 1着馬屋2着馬には後のGI馬や複数の重賞勝ち馬も多く、ある程度素質も必要になるレース。 上り3Fの最速タイムは道中で息が入る展開の場合は33秒台のケース(2024年と2020年)もあるけれど、基本的には34秒0前後になることが多そう。 稍重~重馬場になると35秒~36秒くらいになる。

3~6番手くらいの前~中団からで上りが速い馬に展開が向きやすい

3着内で見てみると、ポジションでは4番手前後からの競馬で速い上りを使えるか、1~2番手で粘れる脚を使える馬が良さそう。 10番手より後ろからになった馬が馬券に絡んだケースは近年ではなく、後ろからになってしまうと厳しくなる。 2022年、2023年の稍重~重馬場時のレースタイムがどちらも1分48秒台のタイムとなっており、近年の道悪時の傾向を見るとタフなレースになり易そう。 他の年ではS値50くらいのスローなタイムになることが多く、今年のメンバーを見ると前から行く馬が多いが高いS値のレース経験のある馬が少なく、重馬場で1分52秒台の遅めのタイムになる可能性も十分にある。

数値の相関関係は弱め。TSAが高め、AG値やA値の末脚系の数値が高いと良さそう。

数値の相関関係は低め。TSA値1位が馬券に絡むケースは少ないながら、TSA値5位までの馬が馬券に絡むケースは多く、TSA値1~5位までの馬が1~3着を埋めたのが過去10年で4回。 ある程度TSA値が高いと良さそうで、他にAG値とA値も同じような傾向があるので、A値とAG値+TSA値の高めな馬が良さそう。 今年数値で目立つのはTSA値・NSA値・SA値・S値1位、A値2位のキングスコール。 次いでAG値1位、TSA値・NSA値・SA値2位のフクノブルーレイク、A値・AG値1位、TSA値3位のダノンセンチュリーなど。 ピコちゃんブラックはS値・SP値が2位とS値系の数値が高く、マテンロウバローズはTSA値5位。

有力馬診断

キングスコール

7月の札幌1800mの新馬戦をレコードタイムで勝利。8月後半から軽度の骨折で休養に入り7か月ぶりの出走となる。 もともとの素質だけで言えばレコードタイムが表す通り高いけれど、今回は仕上がり度7~8割程度の出走で戦線離脱+仕上がりの低さでどうかといったところ。 新馬戦の数値が非常に高いため、TSAを始め数値系では一番目立つ一頭。 素質だけで勝利することに期待したい!!!(個人の感想が多分に含まれています) ドゥラメンテ産駒で、距離は長いほどよく1800mはまあまあ合う。稍重53-40-45-320、重14-22-17-130、不良5-4-3-26と重で少し成績が悪いものの不良馬場は逆に好成績で道悪は合いそう。

ピコチャンブラック

前走はホープフルSに出走し13着と負けていて、敗因は気性面を挙げている。 騎手変わりで負けているので、石橋騎手に戻ることで本来の能力を発揮できる可能性もあるかも知れない。 新馬戦を逃げて1.1秒差の大差で圧勝していて、続くアイビーSでも2番手からの競馬で上りタイム2位の33秒9でマスカレードボールの2着に入っており、前から行って速い上りが使えるタイプなので、展開は味方しやすい。 気性的な問題が無ければ能力的には上位で十分勝ち負けになる。 今回を含め4戦すべてが7枠発走というのはなかなか持っている馬だと思う。 キタサンブラック産駒で、距離は適正距離。稍重27-18-15-149、重12-6-12-51と重馬場での成績が良く、血統的に道悪は歓迎。

ダノンセンチュリー

前走は東京1800mの新馬戦で逃げて上り3F33秒7のタイムで勝利した1戦1勝馬。 新馬戦では向こう正面上り坂付近~4コーナーまで13秒台の非常にスローなペース展開で、33秒7はそこまで高く評価できるものではない。 とはいえ逃げて速い上りが使えるタイプなので、息が入るような展開になると強そう。 1枠を引けたので今回も逃げる可能性が十分にありそう。 基本的には内枠有利だけれど、馬場状態によっては逆に内枠が不利になる可能性もあり、馬場状態によってややマイナス補正を入れたほうが良いかも知れない。 フィエールマン産駒の1800m適正はボチボチ。稍重0-3-2-8、重0-0-2-3と渋い馬場は少し苦手そう。

レーヴブリリアント

前走3月8日の1勝クラスを新人舟山騎手が手綱を握って勝利。中山1600mで2戦2勝、どちらもA値62以上と高い数値で走れていて中山は得意そう。 今回は連闘になり鞍上はルメール騎手に戻る。田中調教師のコメントでは大きな疲れはないとのこと。 200mの距離延長になるが、距離延長や道悪はプラスに働きそうとのコメントもあった。 スワーヴリチャード産駒で、距離的には長いほど良い感じで1800mは平均以上ではあリ問題はなさそう。稍重7-7-4-39、重0-0-2-21と重馬場以上で成績が悪く渋くなりすぎると厳しくなるかも。

マテンロウバローズ

前走はこぶし賞で6番手からの競馬で上り最速タイムで勝利。今回は200m距離延長となる。 今回唯一の2戦2勝だけれど数値で見るとA値がどちらも50台でかなりの平凡さ。 しかし後の重賞馬が数多く活躍しているこぶし賞で勝利していて勝負強さは持っているのかと思う。 ロジャーバローズ産駒で、距離は短い方が合いそうだけど、1800mならギリ大丈夫か。稍重4-0-2-10、重0-2-1-7と数が少ないけれど道悪は合いそう。

10フクノブルーレイク

5戦1勝という成績を見るとかなり平凡な印象ではあるものの、中山ではどちらもA値62・65と高い数値で走れていて中山は得意そう。 やや後ろからの競馬になると思うが、前から行く馬が多いので前潰れのようなレース展開になるとチャンスが巡ってきそう。 父ウインブライト自身はスプリングSの勝馬なので合いそうな気がするけれど、産駒成績で見ると今のところスプリント適正が強く渋い馬場もダメで血統的には割引。

管理人による馬券予想

本命◎
7キングスコール
対抗○
9ピコチャンブラック
単穴▲
1ダノンセンチュリー
連下△
5レーヴブリリアント
8マテンロウバローズ
10フクノブルーレイク