函館スプリントSの展開と予想2024年

函館
11R

函館スプリントSの展開と予想

1200m 芝

函館スプリントステークスの傾向

ハイペースで息が入りにくいタフなレース

ペース傾向は開催年によってかなり幅があり、RPCI43~48くらいのハイペースになる。 スタートして向こう正面で一番ペースが速くなり、ややRのキツイ3コーナーで少し緩んでから4コーナーの下り坂からゴールまでもう一度脚を使うことになる。 レースタイムも年によって1分7秒前半から1分8秒5までと幅広く、中央値では1分7秒5前後のタイムとなり、上り3Fタイムは34秒0前後となる。 基本的にS値が65~70を超えるような早いタイムになることが多く、かなりタフなレースになる。

逃げ・先行が有利

過去15年で1着になった15頭の馬のうち、逃げ馬が3頭、3番手以内が9頭、6番手以内が13頭というように前が有利で6番手以内にはつけておきたい。 馬券に絡む傾向も同じように前が強く、過去10年の30頭のうち3番手以内が11頭。6番手以内が19頭、10番手以内で25頭となっている。 差し・追い込み馬が馬券に絡むケースはいずれも1分8秒台の遅めのタイムの時で、S値の高い逃げ馬がいる年は後ろからの馬には厳しくなりそう。 今年はアサカラキングとカルネアサーダ辺りがS値の高い逃げ馬として挙げられ前の馬に展開が向きそう。 ここ10年では毎回逃げているような馬が函館SSで逃げて馬券に絡んだことはなく、普段逃げない馬が逃げて勝つ。今回アサカラキングがどうなるか少し楽しみです。

数値の相関関係は弱い

各数値でどの数値が高いと馬券に絡み易い!みたいなのはあまりなさそうで、展開を読んで買うのが良さそう。 強いて数値で見るならS値とA値が高めな馬。 強いて言えば、当たり前なのだけれど全体的な数値が高い馬は馬券に絡む確率も高く、今年はウインググレイテストが目立つ。 次いでジャスティンスカイ、アサカラキング辺り。

穴馬考察

 過去10年で2桁人気の穴馬が馬券に絡んだのは5回で6頭いる。 50%の確率で人気薄が馬券に絡むので、人気薄全を含めた三連複なんかを買うのもありかも?

 AG値が高くて人気薄で馬券に絡んだのは2022年のタイセイアベニール(13番人気AG値99)と2015年のアースソニック(14番人気AG値100)。 どちらの馬もAG値が高く14番手とかなり後方から直線の末脚で馬券に絡んでいる。

 逃げもしくは2番手からの競馬で馬券に絡んだのが2020年のダイメイフジ(10番人気逃げ)と2016年のソルヴェイグ(12番人気2番手)。 ダイメイフジは初の1200m戦で距離適性的に順当に馬券に絡み、ソルヴェイグも桜花賞後に久々の1200mだったけれど、函館との相性が良かった?

 その他2018年のヒルノデイバロー(10番人気)とレンイングランド(12番人気)が絡んでいる。 ヒルノデイバローは函館得意だったと思う(2戦2勝だった)レンイングランドは函館が得意且つ展開が向いた(差し競馬)

 結論、AG値高い馬 or 前から行く馬 or 函館が得意 or 展開が向きそう 辺りが穴馬選定に良さそう。

有力馬診断

サトノレーヴ

比較的前から行ける。1200mで4-1-0-0の好成績で前走の数値がSA値137と高い。 好位から行けて上りもかなり早い。函館で2戦しているけれど数値がどちらも微妙。 函館の2戦はともに稍重・重と道悪だったこともあり道悪が苦手な気がする。 良馬場+1200m戦では4戦4勝していて、能力は一番高そう。 前走の春雷Sでは1分7秒1と非常に速いタイムで勝利。ここ15年で7番目に早い数値で、ロードカナロア、モズスーパーフレア、ピクシーナイトなどと同等のスピード。 モレイラ騎手騎乗でのスピードとはいえ、このタイムは早い。 スプリント芝のランキングでもピクシーナイトを抜いて7位に入っていて、数値は非常に高い。

アサカラキング

まず間違いなく逃げるでしょう。S値が高く3位の数値。 前走さらに距離短縮でS値69、SA値132の高数値でモルガナイトSを勝利。 この時の数値が距離短縮によるものであればここでも勝ち負けになる。 福島1200mのレースレベルが比較的低いため数値が高くなりやすいのもありそう。 他の数値を見るとそこまで高いものではなく、 逃げ馬の勝率は30~40%くらいだけれど可能性は十分。 騎手は引き続き斎藤騎手騎乗予定で問題無さそう。 数値では前走と前々走が高く、1600m以下の競争になってから4-1-0-0と非常に好成績。

10ウイングレイテスト

総合的な数値が高くSP値、S値、SA値1位でTSA値、NSA値2位。 距離を短縮したスワンSで初重賞制覇、今回はさらに距離を短縮して1200m戦。 1351ターフSを除く最近の3戦ではS値が69以上と非常に高く距離短縮は合うのではないかと思う。 切れる末脚が無いので重い洋芝、小回りの函館1200mは合いそうな気がする。 騎手は引き続き松岡騎手で問題ない。 海外遠征後5カ月のレース間隔が空いているけれど、ニュース記事を見た感じでは問題なさそう。

サウザンサニー

芝1200mに変わってから全て馬券に絡んでいて安定さ抜群。 前走中山1200mの舟橋Sを勝利してオープン入りを果たしている。 良馬場の時の中山1200mで1分7秒7と早いタイムで勝利している。 後ろからの競馬になるので展開が向かないと厳しかもしれない。

11ジャスティンスカイ

前走1200mに距離短縮して鞍馬Sを勝利。S値70、SA値143と非常に高い数値でこの距離が一番合いそう。 京都1200mのレコードタイムが1分6秒7なので、レコードタイムに0.2秒という非常に速いタイム。 この時の走りが本物で同じように走れるようだとここでも勝ち負けになりそう。

カルネアサーダ

逃げそう。A値高い(2位)。 前から行けるタイプで、前走は春雷Sでサトノレーヴに0.1秒差の4着。 前走から福永厩舎に転厩していてA値68、SA値136と過去最高値を出している。 去年の函館SSでは12着と大敗していて、函館のタイムが少し物足りない印象でS値も57前後と低いので函館1200mが少し合わないかも。 RPCI48~50と平均ペースに近いレース展開になると展開が向きそう。

× シュバルツカイザー

北海道で好成績が目立ち、洋芝得意そう。 どちらかというと札幌の方が合いそうだけれど、函館でも去年のUHB杯でそこそこの数値で勝利している。 去年札幌のしらかばSではレコードタイムで勝利していて、早いタイムのレースでも走れる能力はある。 カーバンクルSの時の数値が優秀で、早いレースタイムになるほど好走するタイプで、アサカラキングがいる今回は展開が向きそう。

× 12ジュビリーヘッド

函館巧者。函館は4戦して全部2着。函館SSも2年連続2着。函館のエタリオウ。 今年も2着になれるか? 2桁以上の人気薄なら買い。

× シナモンスティック

逃げそう。札幌の1200mが良いので洋芝は合いそう。 地味に数値が高く、S値、A値、SA値、NSA値で4~5位。 人気薄になるなら馬券に絡めておきたい。

× オタルエバー

函館得意そう。2022年の函館日刊スポーツ杯で2番手から進めて勝利。 相手はそれほど強くなかったけれど、1分8秒0でS値68、SA値131で勝利していて函館SSの勝利タイムになってもおかしくない数値。 人気薄なら狙いたい一頭。

管理人による馬券予想

本命◎
4サトノレーヴ
対抗○
3アサカラキング
単穴▲
10ウイングレイテスト
連下△
1サウザンサニー
8カルネアサーダ
11ジャスティンスカイ
穴馬×
5オタルエバー
6シナモンスティック
7シュバルツカイザー
12ジュビリーヘッド